すみっこぐらしの世界 部屋の片隅や大きな木の幹のふもとのような「すみっこ」にいるのが心地よくて気づくと身を寄せ合っている仲間たち。心のどこかに後ろ向きな思いや恥ずかしさを抱いてだからこそ支えあって生きるかげがえのない存在。2012年に生まれた「すみっこぐらし」のキャラクター達はそんな世界間と共に、これまでたくさんの人に愛されていましたその中でも少し共感した内容があり書かせてもらいました。 とある高校にすみっこ図書館という図書館があります。学校の隅に図書館がある為その名前がついたそう。司書の湯川康弘さんはこう語っていました。 「たとえば、人見知りで人に自分の意見をうまく言えないとか。本当は希少動物なのに、多数派のふりをして生きているとか。みんな秘密があるんだけど『すみっコ』っていう場所に来ると仲よくできて、そういうことを気にしないで過ごせる」 「図書館がそういう場所になったらいいんじゃないの?って考えています。高校生とキャラクターたちは、共通点がすごくあるんじゃないか。クラスでは一見うまいこと周囲と合わせているようだけど、実は無理して合わせていたりとか。本当はそこに居たくないので自分の居場所を他に見つけていたりとか」 「だから、図書館を誰が来ても自分の居場所を見つけられる場所にしていくには、どうすればいいんだろうかと考えています。名前をつけてから、そのネーミングに合ったコンセプト空間をつくっていこうっていう風に、動きながら考えている感じです」 作者のよこみぞゆりさんは最後に 誰にでも居場所がある すみっこぐらしは心の拠り所の場所です。と語っています。
介護スタッフ 南 玲子